養生法(ようじょうほう)
漆の採取法の一つで*殺掻き法が一年で漆を取り尽して木を伐採するのに対し、木を養生しながら毎年または隔年採漆する方法である。採漆期間は漆液の分泌が最も多い七月上旬から八月下旬ころまでであり、殺掻き法の*盛漆の時期にあたる。そして殺掻き法の*盛漆の時期にあたる。そして殺掻き法の全部の傷つけを二回ないし三回に分けて、毎年または隔年ごとに行うのである。この方法は江戸時代に会津藩において漆樹の果実から木蠟を作るために、漆液を採りながら、多くの果実を結ぶようにと考案されたのが始まりで、のちそれが改良されたものだが、現在ではほとんど行われていない。