URUSHI DICTIONARY
享保十九年ー享和三年(一七三四ー一八〇三)。五代春正。*春継の子で初め柏木の姓で*蒔絵を業としていたが、のち春正と改め京都二条洞院東入所に住む。天明八年(一七八八)京都大火で類焼し習寛政元年(一七八九)尾州名小屋に移った。晩年は剃髪して得住と号した。彼が名古屋に伝えた蒔絵の技法は、その後も子孫に受け継がれ*春正蒔絵と称された。