URUSHI DICTIONARY
漆瘡れは*ウルシオールが皮膚に接触した時に生ずる炎症である。化学的には漆の主成分の水酸基OHが皮膚タンパクのNH2と反応するときの炎症で、この反応によって漆は乾燥する。したがって漆が完全に乾いていれば瘡れることはない。漆を扱う際の瘡れの予防としては、手に種油を塗るとか手袋を用いるなどの方法がある。また瘡れた際の治療法としては沢蟹の汁をすりつけるほか、硼酸水で湿布をしたり海水にひたすなどの方法が古くより知られている。