URUSHI DICTIONARY
*蒔絵筆の一種で、*根朱筆より腰や穂先が柔軟で*地描きや廉価な地方蒔絵などに用いられる。本来は兎の毛で作るのでその名があるが、現在は猫の背筋毛が使われ、ことに雄毛が硬くて上質とされる。軸の太さによって一丁掛、二丁掛、三丁掛などの区別があり、また軸の色合によって白軸、黄軸、黒軸がある。なお細くて長い線描用の*鶴筆や、根朱筆の代用となる*根朱代筆も兎の毛筆の一種である。