URUSHI DICTIONARY
*琉球漆器独特の技法で、簡単にいえば*彩漆を薄く延ばして文様に切り、これを漆面に貼つけたものである。まず*黒目漆に黄、緑、黒褐色などの顔料を多量に混合し、半ば乾燥させたのち金 で数回打って適度の硬さの彩漆の塊にする。次にそれを麺棒を使って任意の厚さに延ばし、種々の文様を型で押したり彫刻刀で切り取ったりして、漆器面に貼りつけ乾燥させる。この技法は正徳五年(一七一五)に首里の比嘉来昌が発明したともいわれ、今日も伝えられている。