URUSHI DICTIONARY
日本では掻傷を水平につけるのに対し、中国では斜めに三日月形に切り、それを左右交互につけていく。また日本では傷をつけるごとに掻篦で漆を掻き集めるが、中国では傷口の下に鳥貝の貝殻あるいは適当な長さの竹筒をさし込んでおき、溜った漆を集め歩く。それと中国ではもっぱら*養生法で、樹齢十二、三年から二十四、五年に至るまで採漆が行われる。