URUSHI DICTIONARY
タイの漆器は竹を*素地とした*藍胎漆器で、*沈朱塗すなわち*蒟醤塗のほか、*金箔絵、*沈金、沈青、沈黄などを産する。また*下地は籾殻を焼いて粉末にした*炭粉と土を*生漆に混合したものである。漆の乾燥が遅く、降雨期以外は蔭室を用い、空気の非常に乾燥した時は床下の穴に入れて乾かす。また*上塗が乾いたあとの研磨には、チークの葉が用いられる。なおビルマからも漆器を産するが、製作法はほとんど同じで、文様が異なるだけである。