URUSHI DICTIONARY
鎌倉時代、国宝。当麻寺の大厨子は源頼朝の遺願で、将軍藤原頼経らの助成により作られたもので、六枚の扉がついている。扉は中央部に蓮池を、上部に蓮弁を散らして、金の*研出蒔絵となっている。また下部には寄進者名を列記し、上中二段は金の付書き、下の十段は*黒漆書きで銀地に研出してある。なお右方の扉には仁治三年(一二四二)と銘が入っている。