URUSHI DICTIONARY
*摺漆をもって*上塗とする方法で、*透明塗の一つである。目留め、着色、*下地などを施した*素地に、*松精油を混合した*生漆を脱脂綿あるいは布片に含ませて摺りつけ、和紙で拭き取る。この摺漆を三回繰り返したあと油砥の粉で*胴擦りを行い、最後に生漆または*黒目漆で二回以上摺漆を行って仕上げとする。なお松や杉などでは漆の吸収度の違いで木目に濃淡が現われるようにし、そのまま胴擦りを行わない方法もある。