URUSHI DICTIONARY
嘉永六年ー大正十二年(一八五三ー一九二三)。江戸の人で名を福松といい、十一歳で蒔絵師小林好山の門に入った。塗は板倉豊次郎に、*堆朱と*螺鈿は蒲生盛和に学び、青年の頃には起立工商会社に勤めた。繊細で精巧な*研出蒔絵を得意とし、明治三十八年東京美術学校教授、翌三十九年帝室技芸員となった。代表作は「梅花蒔絵硯箱」。