URUSHI DICTIONARY
鮫皮を用いた*変塗で、専ら鞘に応用された。その技法はまず朴材素地に餅糊で牛皮の「あまはだ皮」を付着し、次に餅糊または糊漆で鮫皮を密着する。乾燥後その上に鮫皮の粒を覆うまで*錆を十分につけ、*砥石で粒状模様を研出して*摺漆をし、*角粉で磨いて仕上げる。あるいは*錆研ぎの後に*黒漆を塗り、研いで磨く方法もある。静岡県藤枝市に藍鮫の皮を利用した*藍鮫塗がある。