URUSHI DICTIONARY
長野県木曽郡楢川村の山から産する土で、いわゆる*平沢漆器の*漆下地に用いられる。この錆土は、奈良井駅の向いの山の地肌が露出した部分に、ところどころにくぼみをつけた溝を掘っておき、雨が降った際に薪谷沢の山あいから流れ出した鉄分を含んだ泥がこの溝を通ってくぼみにたまったものを精製したものである。この錆土は漆とよく混和し、堅牢な下地を作る。