URUSHI DICTIONARY
漆液のゴム質の中に含まれる成分で漆の乾燥をうながす働きをする。つまりラッカーゼが空気中から酸素をとって、主成分の*ウルシオールが酸化作用をおこすことにより、漆が液体から固体に変じて乾燥する。したがってラッカーゼの活力を調節することによって漆の乾燥速度も調節できる。なお漆をいたん摂氏百度くらいにするとラッカーゼが活力を失い、全く乾かない漆になる。これを*焼漆と呼んでいる。