URUSHI DICTIONARY
婦人の頭髪を用い、*吸上げ法を利用して布目を表わした*変塗。金沢の大垣昌訓が考案した手法である。婦人の頭髪を方形の枠に一定の間隔に置き、これに*焼漆をつけて、*上塗の*胴擦りした面に転写させる。次に直角にずらしてもう一度転写を行い縦横の布目を作る。これを一、二日放置しておくと布目に上塗漆が隆起し、焼漆を樟脳油で拭い去って*摺漆をし*蠟色仕上げを行えばでき上がる。