URUSHI DICTIONARY
享保五年ー安永二年(一七二〇ー七三)。京都の*蒔絵師で宗政あるいは一説に宗忠ともいい、優雅で韻致に富む作風で名工とされた。また*蠟色塗の 額に普賢菩薩乗象の図を*蒔絵して、己れの菩提寺に納めたことから「象彦」とも称された。代表作は「羽衣蒔絵硯箱」。子孫が代々業を伝えて八世に至り、象彦を家号とし全国屈指の漆器商となった。