URUSHI DICTIONARY
桃山時代、重文。交椅とは南蛮 風にみられるのと同じに脚を交差させた折畳み式の椅子で、背もたれ板の表裏に金銀の*平蒔絵による南蛮人(ポルトガル人など)が描かれている。表側は 襟や太いズボンをつけ、南蛮笠を被り、犬をつれた下僕を従えた南蛮人の姿を表わし、裏側は剣を持った南蛮人の図でもたれ板の上部に象の透し彫があり、葡萄や南蛮唐草を配しているものは桃山蒔絵の特色で、南蛮様式と呼ばれている。京都瑞光寺蔵。