URUSHI DICTIONARY
元和三年ー元禄八年(一六一七ー九五)。京都の名人で名を玄弼、通称八郎兵衛と称した。号名は漆翁・勇斎・方寸斎。塗師中村家の祖。点茶を好んで藤村好軒と親交を結び、この人より代々千家の塗師となった。二代元哲、宝永三年(一七〇六)没。三代汲斎、安永五年(一七七六)没。四代深斎、寛政三年(一七九一)没。五代豹斎、六代楪斎、七代獏斎と続く。中でも三代は漆桶宗哲の名で、最も世に賞 された。また何代の作かは不明であるが、宗哲の*夜桜塗が名高い。