URUSHI DICTIONARY
明治大正期の漆研究家。明治三十三年に東京工業試験所が創立された際に、漆液および漆器研究の第二部の部長に任命され、漆液成分の研究、漆液の分析鑑定法、精漆法の改良、彩漆用レーキ顔料の製造法、*酸素下地の創製など多くの業績を残して漆工発展に貢献した。また*吉田喜三郎により*漆酸と命名された漆成分を、フェノールの一種であるとして*ウルシオールと改名した。