光琳蒔絵（こうりんまきえ）

*光悦一派の流れを汲み取り、*尾形光琳が大成した*蒔絵の一様式。当時はいわゆる*常憲院時代ものと称して、伝統的蒔絵技術がより洗練されて最盛期にあり、そのような中で伝統的技法に加えて新しい種々の材質を大胆かつ適切に用いて、全く新しい効果をあげた光琳蒔絵は異彩を放った。知的かつ大胆な構図を用いて、絵画のような装飾性を表わしているのが特徴で、「*住江蒔絵硯箱」や「*八橋蒔絵硯箱」がその代表作とされる。