URUSHI DICTIONARY
応永十七年ー文明十年(一四一〇ー七八)。蒔絵師*幸阿弥家の祖。土岐四郎太夫道房の子で、名を四郎左衛門といい、入道して幸阿弥と称した。幼年より足利義政に仕え、近江国栗本郡を領し、京都に住んだ。能阿弥・相阿弥・土佐光信の下絵を用い、*蒔絵の名手といわれた。能阿弥・相阿弥の下絵のものは*研出蒔絵が多く、土佐光信のものは*高蒔絵の作が多い。