URUSHI DICTIONARY
静岡の鳥羽清一の考案による、一種の蒔地塗。近くの安倍川の川砂を い分けし、*素地に*生漆を揮発油で溶かしたものを刷毛引きして、この砂を蒔いていく方法である。砂は粗いものから蒔いていき、最後に一番細かい砂を蒔いて、*地研ぎは下地面に*生正味漆を薄く刷毛引きして金剛砥で平らに研ぐ。*砥の粉と水はいっさい使わず、非常に堅牢な*下地になる。現在は鳥羽清一は亡くなって子の鳥羽鐐一が受け継いでいる。