合成樹脂素地(ごうせいじゅしきじ)
漆器の*素地として使われる合成樹脂類には、フェノール樹脂、メラミン、ユリヤ、スチロール、*ABS樹脂、ポリポロピレン、ポリカーポネート、ポリエチレンなどがある。合成樹脂素地の利点としては、気象条件の変化による歪が少ない、表面が平滑で下地がいらない、*上塗塗料の焼付け乾燥などにより量産ができるなどの点があげられる。一方欠点としては*木材素地に比べ軽量である、特有の音響をもつ、厚さが薄手で品位に乏しい、熱を伝えやすい、衝撃に対し脆くて弱いなどの点があるが、これらを防ぐ方法として樹脂発砲を行ったり、種々の充塡剤を添加するなどの方法がとられている。