URUSHI DICTIONARY
奈良時代。正倉院の 物帳に「刃長一寸六分 沈香把 漆鞘 金銀平脱葛文獣形」とあるもので、現在は鞘の漆塗がすべて剝落し、平脱の金銀葛文のみが残っている。そのために平脱文切抜の技法が明瞭に見られ、漆工研究上貴重なものである。奈良市正倉院蔵。