URUSHI DICTIONARY
桃山時代、重文。箱の用途は明らかでないが、キリスト教関係の貴重品を入れたものと思われる。半円筒形の蓋は蝶番で開閉し、錠金物で止めるようになっている。蓋表や側面四方に花鳥が描かれ、金銀の*平蒔絵に*螺鈿をまじえ、緑には南蛮唐草が施されている。このようにヨーロッパ人の調度類に*蒔絵を施したものは南蛮漆芸と呼ばれる。池田市逸翁美術館蔵。