URUSHI DICTIONARY
江戸時代に加賀藩で栄えた蒔絵。寛永年間(一六二四ー四四)に前田利常が*五十嵐道甫と子の*喜三郎道甫を招き、さらに寛永末には江戸より*椎原市太夫も招かれ、それぞれ蒔絵技術を伝え子弟の養成に当った。こうして主に五十嵐系の技術が移植されて、加賀蒔絵の基礎が築かれ、明治以後も蒔絵師や塗師に多くの名工を輩出した。