URUSHI DICTIONARY
*蒔絵における漆の下描きの段階に印刷術を応用し、あとは普通の蒔絵と同様にしたもの。同じ文様が速く多量に得られる。ゴム印を応用したものが最も早くかつ全国的に広く普及した。これはゴム面に文様を彫刻し粘稠な*絵漆を簿くつけて漆器面に転写し、金粉を蒔いて蒔絵としたものである。その他銅版印刷を応用し、漆にアスファルトを混合して一度雁皮紙に印刷してから漆器面に転写する方法も考えられたが、良い効果が得られず、今日では行われていない。