URUSHI DICTIONARY
安土桃山から江戸時代初期の*蒔絵師。*甫斎の子で*五十嵐家三代。天正年間(一五七三ー九二)京都に住んで*蒔絵をよくしていたが、寛永年間(一六二四ー四四)に加賀藩主前田利常に招かれて加賀に赴き、*加賀蒔絵の基礎を築いた。作風は清雅の興があり、代表作は「*秋野蒔絵硯箱」。後年再び京都に戻り、延宝六年(一六七八)に没した。