URUSHI DICTIONARY
*蒔絵において、金銀粉を入れて振り蒔くのに用いる筒。粗く大きな粉を蒔くための竹筒と、微粉を蒔くための*鳥軸筒の二種類ある。竹筒は伊豆産のシノダケを使い、節を取りのぞいて外側の肉はできるだけ薄く削り、木口を斜め四十五度くらいに切ってそこに金粉の大きさにあった目の紗の裂を張る。鳥軸筒は北海道産ハクチョウの風切羽の軸を使い、長さ十五センチくらいに切って竹筒と同様に先を斜めに切り絹や紗の裂を張る。粉筒は金粉の粗さに応じて何本も用意する。