URUSHI DICTIONARY
平安時代、重文。角丸で胴張りの浅い被せ蓋のついた袈裟箱。蓬萊山とは中国において、神仙が住んでいる理想の山とされている所で、蓋の内面にこの蓬萊山を背負った亀が波上に浮かび、上空には松喰鶴が飛んでいる図を*研出蒔絵で表わしている。蓋の表面にも松喰鶴が描かれ、地は内外とも*黒塗に金の*淡蒔きの*塵地である。法隆寺献納宝物、東京国立博物館蔵。