本堅地(ほんかたじ)
*漆下地のうちで最も普通に行われる技法で、*地・*切粉地・*錆地などを作る際に、*砥の粉*や*地の粉といった粉末を最初に水と練って粘土のようにして、*生漆に混ぜ合わせる方法である。毎回水を加える点が本地や蒔地と異なる。その工程(1)*地付け一回(2)地付け二回(3)*地研ぎ(4)*地固め(5)*切粉地付け一回(6)切粉地付け二回(7)*切粉地研ぎ(8)*切粉地固め(9)*錆付け一回(10)錆付け二回(11)*錆研ぎ(12)*錆地固めである。なおこの工程が標準ではあるが、実際には工期や価格の関係で地一回・切粉地一回・錆地一回、あるいは切粉地一回・錆地二回、さらには錆地二回の錆々などもある。各工程についてはその項参照。