URUSHI DICTIONARY
江戸中期、*塩見政誠の作。意匠は比良山を望む琵琶湖に釣舟が浮ぶ図である。山は肉合研出、波は研出、舟は*高蒔絵で、画面の上下に*梨地を施してあたかも のような趣を表わしている。当時はいわゆる*常憲院時代で技巧過剰な作品が多く作られたが、この作品はそんな中で精妙な技巧を使いながらも技巧を感じさせず、静かで気品の高い作品となっている。東京国立博物館蔵。