URUSHI DICTIONARY
塗面に罅を表わした*変塗。陶器の釉罅を貫入と呼ぶところから、漆の罅塗を貫入と呼ぶ地方もある。工程は中塗研立てに*蠟色漆ないし*彩漆を均等な厚さに塗り、適度に乾いたら卵の白味に水を少し加えて軟かい毛の*刷毛で表面に塗る。卵白が水分を蒸発して乾燥するにつれて内部の乾かない漆は罅を生じてくる。こうして十分乾いたら研いで*蠟色仕上げとする。