URUSHI DICTIONARY
漆の採取の際に*目立の上から六〜八ミリ間隔に二十数本つけた切傷。各々を*辺ともいう。なお傷をつけやすくするため、大きい樹の場合はあらかじめ表皮を皮剝鎌で削り、その後で掻鎌で傷をつける。そして み出た漆液は鉄製の掻篦で掻き取って漆壷(合筒)に入れる。こうして辺掻きから採った漆を*辺漆といい、辺掻きは六月中旬から九月下旬ころまで続けられる。