青貝模様塗(あおがいもようぬり)
貝殻を用いて模様を表わす*変塗で、腐蝕法と切抜法がある。(一)腐蝕法 まず下塗研立に*糊漆・膠漆・膠などで薄貝を付着させ、貝の面に漆で2位の任意の模様を描く。乾燥後稀塩酸を薄く塗ると貝が腐蝕して、漆を塗った模様の部分だけ残る。*炭粉で*胴擦りして酸を除去し、摺漆して任意の漆を塗って模様を研出し*蠟色仕上げする。(二)切抜法 薄貝を針・小*刀または鏨で切ったり、あるいは鉄型で打抜いて任意の模様にし、それを糊漆で中塗研立の面に付着する。あとは腐蝕法を同様に漆を塗って研出し蠟色仕上げとする。