URUSHI DICTIONARY
ひご状にした竹や、植物の蔓を編んで漆器の*素地としたもの。竹を編んだ*籃胎漆器がその代表で、ビルマやタイで盛んに作られているほか、わが国では久留米において行われている。竹のほかには藤や杞柳、あけびつるなどの編組素地があり、いずれの場合も、漆ののりがよいように、表皮を薄く剝いでから用いられる。正倉院には葛を編んで箱形にし、赤漆で仕上げた赤漆葛箱が伝えられている。